消防庁は、2010年の全国の救急出動件数が、前年比6.7%増の546万3,201件で、過去最多になったと発表した。
発表によると、全国802消防本部のうち、全体の93.3%で出動件数が増加し、都道府県別に見ると全ての都道府県において出動件数が増加していた。
出動増加の要因(複数回答)の最多は「高齢の傷病者の増加」で80.9%、続いて「熱中症による搬送増」54.3%、「緊急性が低いと思われる傷病者の利用増」38.4%。また、事故種別出動件数は、急病が前年より24万8,814件増加し、増加件数の約73%を占めた。
救急搬送した人数は前年比6.3%増の497万9,213人で、過去最多だった2005年の495万5,976人を上回った。そのうち、熱中症による救急搬送人員(7〜9月)は5万3,843人で、前年の1万2,971人から4万872人の増加となった。
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