静岡県は、介護中であることを表示するための、介護マークを作成した。
このマークは、認知症の家族が介護する際、誤解や偏見を持たれて困っているといった、認知症患者の支援団体などの要望を受け、静岡県が全国で初めて作ったもの。
手と手の間に「介護中」と書かれた目立つデザインで、3万枚を印刷し、首から提げるケースに入れたセットにして4月から市町と協力して配布していくという。
介護マークを使う場面としては、駅やサービスエリアなどのトイレに付き添うとき、男性介護者が女性用下着を購入するとき、病院で診察室に入る際、一見介助が不要に見えるのに2人で入室するときなどを想定。
県では、「わかばマークが運転初心者への配慮として全国に普及しているように、介護マークが全国に浸透し、介護する人を温かく見守るやさしい社会となることを期待したい」と話している。