介護サービス事業や居酒屋チェーンを全国展開するワタミ株式会社は、代表取締役会長である渡邉美樹氏が2月15日付けで代表取締役を辞任したと発表した。同社ホームページ上では、辞任の理由は「本人の一身上の都合」によるものとされているが、同日、渡邉氏は4月に行われる東京都知事選挙への立候補を表明。同社の代表取締役を辞任し、非常勤取締役最高顧問として引き続きグループ経営に関与するという。
渡邉氏は自身のオフィシャルサイトで、将来に思いをはせた時、今の政治・行政に無関心ではいられないと出馬への思いをつづっており、いまだに都知事選の立候補者について各党が絞り込めない現状を、“後出しジャンケンのようだ”と憂いている。
介護、病院、高齢者向け弁当宅配などの経営者として培った経験を活かし、政治・行政に挑戦したいという渡邉氏は、高齢化対策(介護や医療の整備充実)や安全安心な街づくりを政策に掲げている。