武田薬品工業株式会社は、2型糖尿病治療剤「ソニアス配合錠LD」および 「ソニアス配合錠HD」(アクトスとスルホニルウレア系薬剤の合剤)の製造販売承認を取得したと発表した。
同薬は「アクトス」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)とスルホニルウレア系薬剤(一般名:SU剤)であるグリメピリドの合剤である2型糖尿病治療剤。
1日1回の経口投与製剤で、1錠あたりピオグリタゾン15mg/グリメピリド1mgを含有する「ソニアス配合錠LD」と、ピオグリタゾン30mg/グリメピリド3mgを含有する「ソニアス配合錠HD」の二種類の製剤がある。
「アクトス」は、同社が世界に先駆けて発見したチアゾリジンジオン骨格を有する2型糖尿病治療剤で、2型糖尿病に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善することによって効果を発揮する薬剤。一方、SU剤は主に膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進する薬剤。作用機序の異なる両剤の合剤は、2型糖尿病患者の服薬利便性を高め、飲み忘れを防ぐことにより、より良好な血糖コントロールを実現することが期待される。
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