「60歳からの主張」授賞式、笑いと感動に包まれ作品披露

公益社団法人全国老人福祉施設協議会(老施協)は、1月10日、第7回「60歳からの主張」入賞者発表および表彰式を東京国際フォーラムで開催した。

「60歳からの主張」は、毎年1月の成人の日に「20歳の主張」に対し、本当に耳を傾けるべきは今日の平和で豊かな日本を築いてきた還暦世代の声であるべきという認識から、これからの高齢者が何を考え、何を求めているかを学び、その内容を介護福祉政策に反映すべく、「もうひとつの成人式」として企画された。

応募者は年々増加しており、第7回は2010年9月20日の敬老の日から募集を開始し、11月19日の締め切りまでに全国から3722作品の応募があった。
そのなかから厳正な審査を経て、最終審査では、拓殖大学名誉教授の田中一昭氏、俳優の児玉清氏、ノンフィクション作家の吉永みち子氏らが優秀作を選び、入賞者15名が決まった。この日、作品発表および表彰式が行われ、発表後は審査員からの講評も述べられた。


エッセイ・小論文部門優秀賞の柴田えみ子さん

作品は、エッセイ・小論文部門と川柳部門があり、エッセイ・小論文の優秀賞は北海道旭川市の柴田えみ子さん(60歳)の「デコボココンビで」。85歳の友人とともに音楽ボランティアを行う様子を生き生きと描き、コンビを組むご友人も会場に駆けつけ、受賞を祝った。
この部門ではほかに4人の入賞作が選ばれ、、地域子育て支援に夫婦で取り組む人や団地を花で飾る運動に邁進する人、80歳近くになってからのパソコン体験、50代から始めた剣道で段位を取得した女性など、いずれも自分らしさに磨きをかけ、生き生きとしたシニアライフを送っている様子がうかがえる作品が披露された。

一方、川柳部門は、東京都府中市の札場靖人さん(68歳)の「夫婦(めおと)風呂、還暦過ぎれば エコのため」が優秀賞を受賞した。色っぽい話はなくなっても、仲のよさがうかがえる川柳に、会場からは笑いと拍手が起こった。
川柳部門で入賞したほかの9人の作品は、自分の老化を嘆くもの(「徘徊の 疑惑晴らしに 犬を連れ」松下彰さん、「一度観た ドラマと気付く 終わる前」林善隣さん、ほか)、夫婦や家族関係を詠んだもの(「妻からの トゲを抜くため 行く巣鴨」岡部晋一さん、「口で言え 女房メールで 「ゴハンです」」柴垣衛一さん、「主夫デビュー やるなら元とれ 妻が鞭」島根勝利さん、ほか)など、会場がドッと沸く、ユーモラスなおものがほとんどだった。
中には「遺言に 死んだら葬式 出せと書く」(野嵜則彦さん)など、昨年の「行方不明高齢者問題」を彷彿とさせるような、世相を反映した作品もあった。川柳は、短い言葉のなかに、年をとって不便に思うことや不安に感じることをユーモアで笑い飛ばすおおらかさがあった。

主催事務局は、来年も「ともすれば高齢者を疎外しがちな風潮にあって、生き生きと社会に物申す声は傾聴に値する」と、応募者全員を讃え、今年も引き続き「60歳からの主張」を開催することを約束した。

◎全国老人福祉施設協議会

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