日本産業・医療ガス協会は、自宅で酸素療法中に使用する「酸素濃縮装置」に引火したと見られる火災による事故が2010年9月から11月の3カ月間に3件発生し、60代、70代、80代の男性が死亡したと発表した。
同協会によると、2003年10月以降に同様の事例が計32件発生していて、死亡した患者は31名、重症が1名となった。
装置は、室内の空気を取り込んで圧縮し、酸素を管で患者に送る仕組みになっており、火を近づけると引火する危険があるので、「たばこやストーブなど取り扱いには充分に注意してほしい」と同協会は呼びかけている。
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