厚生労働省は、第50週(12月13日〜12月19日)にインフルエンザの流行シーズンの目安である数値を超えたことを踏まえ、広く対策を呼びかけている。
昨シーズンは新型インフルエンザの大流行がみられたが、今シーズンは季節性インフルエンザ、新型インフルエンザともに流行の可能性があるという。季節性インフルエンザは特に高齢者が重症化しやすい傾向がある一方、新型インフルエンザは子どもや成人を含め広い年齢層で重症化する場合があるため、全ての年齢においてインフルエンザへの注意が必要だとしている。
今シーズンは42週以降増加が続いており、第50週に定点あたりの報告数が1.41(定点数/約4,800カ所、患者報告数/6,758人)と、流行開始の目安である1を超えた。都道府県別では、佐賀県8.26(322人)、長崎県7.36(515人)、北海道5.87(1,337人)などの数値が高くなっている。警報レベルを超えている保健所地域は北海道で2カ所、注意報レベルのみを超えている保健所地域は6カ所(北海道1、宮城県1、佐賀県2、長崎県2)となっている。
同省はHPに、インフルエンザに関する情報等を掲載した専用ページ「今冬のインフルエンザ総合対策」を開設し、インフルエンザ流行レベルマップなどを掲載。同マップは、保健所ごとにその基準値を超えた場合に、注意報レベルや警報レベルを超えたことを知らせる仕組みで、週ごとの状況が定期的に更新されていく。
また、インフルエンザをはじめとした感染症の一般的予防方法、流行状況や予防接種に関しての相談窓口も受け付けている。
■相談窓口:
月曜日〜金曜日(祝祭日除く)9:00〜17:00
Tel 03-3234-3479