日本イーライリリー株式会社は、12月17日、食事・運動療法に加えてスルホニルウレア剤を使用しても十分な効果が得られない2型糖尿病患者への併用療法として、「バイエッタ皮下注5μgペン300」、「バイエッタ(R)皮下注10μgペン300」(一般名:エキセナチド)を発売した。
「バイエッタ」は2005年に米国で発売された世界初のGLP-1受容体作動薬で、世界80カ国以上で承認され、米国、EUなど主要国の糖尿病治療ガイドラインに記載されており、のべ130万人以上の患者に使用されている。経口血糖降下薬2剤以上を服用しても血糖コントロール目標が達成できない患者の治療戦略は臨床現場の大きな課題であり、パイエッタはそのような課題に応える新しい治療選択肢といえる。
【バイエッタ 製品概要】
■販売名:バイエッタ皮下注5μgペン300、バイエッタ皮下注10μgペン300
■一般名:エキセナチド
■薬効分類:2型糖尿病治療剤
■効能・効果:2型糖尿病
ただし、食事療法・運動療法に加えてスルホニルウレア剤(ビグアナイド系薬剤又はチアゾリジン系薬剤との併用を含む)を使用しても十分な効果が得られない場合に限る。
■用法・用量:通常、成人には、エキセナチドとして、1回5μgを1日2回朝夕食前に皮下注射する。投与開始から1カ月以上の経過観察後、患者の状態に応じて1回10μg、1日2回投与に増量できる。
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