義歯ケア用品「ポリデント」、「ポリグリップ」を販売するグラクソ・スミスクライン株式会社では、50歳代以上の義歯使用者600人を対象に、食生活の変化に関する実態調査を12月3〜6日にかけて実施した。
現在、義歯使用者(部分義歯使用者、総義歯使用者の合計)は、日本におよそ2,820万人(2009年時点)おり、年率約2%の割合で増加傾向をたどっている。2011年には2,963万人となり、日本国民全体の約4人に1人が義歯使用者になる見込み。
今回、同社が義歯使用者に対して食生活の変化に関する調査を実施したところ、義歯使用により、食べる機会が減ったお正月料理があることや、義歯使用を開始してから約1年後から、食生活における違和感などを持つ人が多くなっていることがわかった。
■調査結果概要:
義歯になって食べる機会が減ったお正月料理としては、するめ(60%)、たたきごぼう(28.3%)、トコブシの煮しめ(23.8%)。 常食するものではないとはいえ、おめでたい料理を食べられなくなるのは切ないことだろう。
義歯になって食べる機会が減ったものとしては、ガム(70.5%)、ピーナッツ(42.5%)、タコ・イカ(42%)、せんべい(35.9%)、肉(ステーキ)(31.2%)という結果となり、いずれも十分にかむ必要があるものばかり。
また、もし欠損歯がなかったら食べてみたいものとしては、肉(ステーキ)、タコ・イカ、せんべい、ガム、ピーナッツが上がった。いずれも珍しい食品ではないが、義歯になるまでは普通に食べていた食品だからこそ、余計に「あの食感や味をもう一度」と思うのだろうか。
さらに、「義歯を使用し始めて、日常生活で変わったこと」という問いに対しては、約半数の人が「義歯でない歯のケアに従来より注力するようになった」と回答。ついで、「口臭に対して従来より気を使うようになった」「オーラルケアへの意識が高まった」と続いた。