東京都は12月9日、ノロウイルスなどを原因とする感染性胃腸炎の集団感染が多く報告されているとして、流行警報を発令した。都によると、11月29日〜12月5日の第48週に、1定点20人を超えた保健所は、都内31保健所で管内人口の合計は東京都全体の33.19%と、流行警報発令基準の30%を超えた。今シーズン、都内の施設における集団発生は、12月5日までに86件報告されている。
秋から春先にかけて多発するノロウイルスによる食中毒・感染症は、毎年、福祉施設などでの集団発生が多く見られ、冬場を流行期に迎えて被害が増大する。抵抗力の弱い高齢者では肺炎、脱水症など重症化による死者も出ていて注意が必要だ。都では、手洗いの徹底などにより感染の拡大防止に努めるよう呼びかけている。
【都内の感染性胃腸炎の集団発生事例報告件数(2010年第48週まで)】
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東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課
TEL:03-5320-4485
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・ノロウィルスによる感染性胃腸炎に注意!