東大、カロリー制限による加齢性難聴発症抑制の仕組みを解明

東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻の田之倉優教授らは、11月22日、カロリー制限による加齢性難聴発症抑制の仕組みを解明したと発表した。

加齢性難聴とは両側耳にほぼ対称に生じる、老化に伴う進行的な難聴で、老人性難聴とも呼ばれる。老化により生じる難聴は、内耳の末梢感覚器である蝸牛の有毛細胞や神経細胞の障害が主な原因であると考えられている。

一方、カロリー制限は哺乳類の老化進行を遅延させる方法として知られており、その老人性難聴発症の抑制効果や寿命延長効果について数多くの報告がなされている。またパーキンソン病のモデル動物やアルツハイマー病のモデル動物を用いた研究では、カロリー制限により脳神経細胞の消失が抑制されることが報告されている。

田之倉教授らは今回、カロリー制限が酸化ストレスによる内耳細胞障害を抑制し、加齢性難聴発症を抑える詳細な分子メカニズムを解明した。そのためにはエネルギー産生や呼吸代謝の役目をもつ細胞小器官であるミトコンドリアが脱アセチル化酵素(たんぱく質の一種)が必須であることを突き止めた。

今回の研究成果は摂取カロリー制限・食餌制限による老人性難聴の予防法の確立に役立つことが期待される。

◎東京大学

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