NITE(独立行政法人の製品評価技術基盤機構)は、11月25日、電気ストーブによる火災などの事故が2005〜2009年度の5年間に999件発生し、そのうち死亡事故が91件起きて、102人が死亡したと発表した。死者102人のうち、70歳以上が72人と7割を占めている。
同法人のまとめによると、利用者の不注意や誤った使用と考えられる事故は282件。原因は「寝具・衣類・家具など可燃物にヒーター部が接触したもの」が219件(78%)、「乾燥中の洗濯物の落下」35件(12%)で、2つの事故原因のうち、85件は「就寝中」に発生していた。
一方、製品が原因と考えられるものも383件(38%)あり、ハロゲンヒーターが253件と約7割を占め、リコール品も多数含まれている。
「電気ストーブ」による事故は、11月以降に多く発生することから、同法人は「就寝中はストーブを消す」「外出の際には、電源プラグを抜く」「洗濯物を上部や近くに干さない」など、電気ストーブの取り扱いやリコール対象製品を確認して、事故を防ぐよう呼びかけている。
ちなみに、電気ストーブ事故の再現実験によると、洗濯物がストーブに触れた2分45秒後には着火し、布団がストーブに触れた場合は16分30秒後に着火した。