新型コロナウイルスワクチンの優先接種の対象として、在宅の介護・障がい福祉サービスの従事者も加えることなどを求め、介護や福祉関連の団体の有志が、インターネット上の署名サイト「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」で署名活動を開始した。
介護や障がい福祉サービスの優先接種の対象は、施設や居住系サービスの職員のみで、感染者と接する機会が多い訪問看護ステーションの職員らを除き、在宅サービスは含まれていない。このため、ケアマネジャーについても、居宅と施設とで対応が分かれる事態となっている。
署名活動の発起人は、多職種連携のコミュニティカフェ「せたカフェ」を主宰する中澤まゆみさんとNPO法人「暮らしネット・えん」代表理事の小島美里さんで、賛同人として20近くの団体の関係者が名を連ねている。
署名では、ケアマネや相談支援専門員らも含む、全ての介護・福祉従事者を優先接種の対象とするよう求めるほか、ワクチンが行き渡るまでの感染拡大防止策として、全ての介護・福祉従事者が、公費で頻回にPCR検査を受けられる環境の整備も併せて要望する。
小島さんは「1万人以上を目標に署名を集め、国に提出したい」と話している。署名サイトはこちら。