厚生労働省は11月28日、「平成22年度厚生労働省第2次補正予算案の概要」をホームページで公表した。介護・福祉・医療・子育てを合わせた1兆2,225億円のうち、介護分野では“介護等高齢者の生活の安心の確保”として1,506億円が計上された。
具体的には、社会保障審議会介護保険部会でも地域包括ケアの柱としてうたわれている「24時間地域巡回・随時訪問サービス事業」の実施に1.5億円を充当し、モデル事業を約30カ所で実施する。
「介護職員等による医療的ケアを行う体制の整備」では、在宅や特別養護老人ホームなどにおいて、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを行う介護職員の研修を行うために2.8億円を充て、約700カ所で研修を実施する。
「地域密着型サービスの基盤整備と安全確保等」では、認知症高齢者グループホームなどの防災対策に必要な改修、特別養護老人ホームなどの個室・ユニット化への改修支援費として302億円を計上した。この中で、小規模特別養護老人ホームなどを2011年度までに16万人分整備する目標を掲げており、助成単価の引上げを行うとしている。
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