介護ベッドの製造販売を行うランダルコーポレーションでは、同社の在宅用電動介護用ベッド「リライフ」が2010年度のグッドデザイン賞を受賞したと発表した。
グッドデザイン賞は、1957 年に旧通商産業省が創設し1998 年より(財)日本産業デザイン振興会が主催する世界でも有数の歴史と実施規模を誇るデザイン賞。
生活と産業のクオリティの向上に貢献するデザインを身の回りのさまざまな分野から見出だし、半世紀余りで34,000 件以上ものグッドデザイン賞を顕彰している。
54年目となる今年は3,136 件の審査対象に対して1,110 件がグッドデザイン賞を受賞。審査対象となる領域は、身体、仕事、社会、ネットワーク領域、その他複数あるが、「リライフ」はベッドを通じて「自立」を支援し「安全」で快適な「暮らし」をサポートすることを目指して開発されており、今回、こうした目標が評価され社会領域での受賞となった。
【受賞に際しての審査委員の主な評価】
・フレームを内側に引き込むことで立ち上がる際の足引きスペースを確保したり、機能部を収納式にして突起をなくすなど、きめ細かな配慮に溢れた介護用ベッド。
・動作音が静かなのが印象的だった。
・要介護者の体格に合わせてパーツ交換することなくベッド長さが調整可能なので、設置する住宅の空間制約にも合致させることができる。
・「レンタル事業者向けの製品であるため、輸送時の梱包ユニット数の削減にも取り組み、在庫スペースの削減と輸送効率の向上に成功している。
【在宅用電動介護用ベッド「リライフ」特長】
「リライフ」は、1-自立、2-安全、3-暮らし、をコンセプトに開発した在宅用電動介護用ベッド。
1-自立:インサイドフレーム構造を採用、立ち上がりの際の足引きスペースを十分に確保し、移乗動作がスムーズに行える。
2-安全:回転収納式ホルダー機構を採用、ホルダーを収納することで突起部分がなくなり転倒のリスクを軽減する。
3-暮らし:通気性に優れたメッシュボトムの採用により、カビ等の発生を防止。また、人間工学に基づいたボトムモーションを採用、背ボトムが上がりながら頭側へとスライドし、さらに腰部が下がることで体のずれ落ちと不快な圧迫を軽減する。