高齢者の買物難民に関する調査――ジー・エフ

情報通信システムを活用したマーケティング代行などを行う株式会社ジー・エフは、同社が保有するシニアデータベースを対象に、「高齢者の買い物に関する調査」を実施し、11月10日に発表した。

調査は、埼玉県さいたま市に在住するシニア514件で、男女比は男性33.1%、女性66.9%。年代別では60代44.6%、70代44%、80代以上12.5%。質問項目は、「買物難民」の認知度、最寄りのバス停・駅までの所要時間、買物時の移動手段、最寄りの食料品店までの所要時間、最寄りの食料品店の種類、買物時の不便度など。

「買物難民という言葉を知っていますか?」との質問には、「詳しく知っている」が36.6%、「名前程度は知っている」が33.1%、「聞いたことがない」が30.4%で、年齢別にみると、高齢者ほど認知度が低かった。

「最寄りの食料品店まで歩いてどのくらいの時間が掛かりますか?」という問いには、「10分以内」(67.3%)が全体の7割近くを占める結果となった。高齢者にとって、帰り道は荷物があることを考えると、10分以内というのはもっとも理想的な距離だが、地域によっては10分歩いても商店がないケースも考えられる。さらに80代以上の女性においては、「30分超」が16.1%(40分以内:3.2%+それ以上:12.9%)を占め、高齢になるほど移動にも時間がかかることを考えると、買物時の不便さがうかがえる結果となった。

買物時の主な移動手段について質問したところ、「自転車・バイク」(42.6%)が最も高い割合を示し、次いで「徒歩」が約3割を占めた。自転車などは荷物が積めて便利だが、高齢者の誰もが乗れるとは限らない。また、繁華街や自動車道路での運行では事故が起きやすいリスクもある。そのせいか、年代別にみると高齢者ほど「徒歩」の割合が高い傾向にあり、特に単身世帯において「徒歩」(47.2%)が他の世帯に比べ高い割合を示した。

また、買物をする食料品店の種類をたずねたところ、「スーパー」(65.0%)が6 割半ばと最も高い割合を示し、次いで、「ショッピングセンター・総合スーパー」(12.6%)と、一カ所ですべてがそろう大型店で買物をしていると回答した人が8割近くを占めた。そのほかには「コンビニ」(7.8%)、「百貨店・デパート」(4.9%)、「商店街・個人商店」(4.5%)、「ドラッグストア」(1.4%)と続く。商店街よりコンビニを利用する率が高いのは意外だが、昨今はコンビニも高齢層の取り込みのため、食べ切りサイズの個食や和菓子などの品揃えに力を入れており、昔ながらの商店街より、適度な狭さに品数の多い店のほうが利用されていることがうかがえる。

「普段、食料品をお買い求めになる際に、買い物が不便だと感じることはありますか?」との質問には、「かなりある+少しある」が16.9%、「あまりない+全くない」が74.7%だったが、80代以上の女性においては、「かなりある+少しある」が22.6%と、他の年代に比べ高い割合を示した。自立して生活していても、高齢になるほど、食料品という必需品の買物すら不便に感じ、「買物難民化」していることがわかる。

◎高齢者の買物難民に関する調査

■株式会社ジー・エフ

介護食の基礎知識

介護のキホン

介護シーン別に基礎を知る

みんなが注目する基礎知識

要介護度とは?

要介護度とは?

介護度は7段階に分かれていて、要支援1・2、要介...

介護度別ケアプラン事例

介護度別ケアプラン事例

<要支援1>支給限度額49,700円、自己負担額...

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービスは曜日によって利用者が異なり、雰囲気...

家族で話し合おう

家族で話し合おう

家族で話し合おう...

介護用語を調べる

頭文字から探す

 
 
     
 
         
A B C D E F G H I J K
L M N O P Q R S T U V
W X Y Z              

キーワードから探す

このページのトップへ