高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となる中、東京都は、70歳以上の都民を対象に、自家用車に安全運転支援装置を取り付ける際の費用を9割補助する制度を始める。補助の上限額は1台当たり10万円で、購入者は4000~1万円程度の負担で済む。今月31日から受け付けを開始し、来年3月末まで利用できる。
対象は、1950年4月1日以前に生まれた都内在住者で、装置を取り付ける車の車検証の「所有者」または「使用者」であることが原則。ただ、例えば、子どもが持つ車に装置を付けることなども考えられるため、申請者の運転免許証の住所が車検証上の住所と同じである場合も利用できる。補助を受けられるのは、アクセルの踏み間違いなどによる急加速を抑えるタイプの装置。
取り扱い事業者は、トヨタやダイハツの販売店、イエローハット、オートバックスセブンで、都内の約360店舗が対象となる見通し。制度を利用する際は、車に装置が取り付けられるかどうかを事業者に確認してもらう必要がある。