認知症を8割以上が脳の病気と認識――オリックス・リビング「介護・意識調査」

有料老人ホーム高齢者住宅を運営するオリックス・リビングは、11月11日の「介護の日」に合わせて、全国の40歳以上の男女1,238人を対象に、2008年、2009年に引き続き、「介護に関する意識調査」を実施した。

調査に応じたのは、介護経験者を含む、男性678人、女性560人。未経験者と経験者の数は把握していない。

介護経験者の詳細は、実母の介護36.8%、配偶者の介護20.8%、実父の介護20.2%で全体の約8割を占め、介護期間は1年以上3年未満が29%、3年以上6年未満が26.6%で、3年未満が過半数を占めるものの、6年以上10年未満11.7%、10年以上9.7%とかなりの幅があった。

介護していたときに大変だったのは複数回答で、「精神的な負担」が70.4%と最も高く、次いで「体力的な負担」「排泄など」「自分の時間が取れない」「費用がかかる」「お風呂に入れること」「食事」だった。そのとき行なっていた介護方法(複数回答)は、「デイサービスや訪問介護利用」が圧倒的に多く64.3%、自宅などで介護22.8%、老人保健施設入所13.5%、特別養護老人ホーム入所13.4%、有料老人ホーム入所9.2%、グループホーム入所4.2%となっている。

介護全般に関する意識調査は主に以下のとおり。

1)家族の介護には9割以上、自分の介護には約9割が不安感を感じている
家族を介護する上では、男女とも「精神的な負担」への不安が高く、男性は「費用面」「体力面」の順。一方、女性は「体力面」に次いで、自分が中心となって介護をするという意識から、「日常生活の変化」に不安を感じている。自分の介護には、男性83.8%、女性92.3%と、女性の不安感が1ポイント高かった。

2)将来の自分の介護について、約9割が話し合っていない
将来、自身の介護が必要となったときのことは、「まだ何も考えていない」(51.5%)、「考えているがまだ家族に伝えていない」(37.8%)という回答。漠然とした不安を持っていることがわかった。

3)受けたい介護サービス、男性は配偶者の介護、女性は有料老人ホームを希望
自分が受けたい介護について、過半数が施設を希望。女性は「有料老人ホームに入居」(22.1%)、男性は「自宅で配偶者に介護」(29.1%)がトップ。自宅で介護を受ける場合でも、女性は「外部の介護サービス」(21.6%)を望む割合が高く、男性で「外部の介護サービス」を希望するのは、「配偶者」希望の半分しかいなかった。こうした傾向は昨年も同様だった。

4)有料老人ホームのスタッフへ最も望むのは「相手への心遣い」
介護が必要な家族が利用する有料老人ホームを決める上で、スタッフに望むのは複数回答で、「介護に関する知識・技術」(76.7%)よりも、「介護する相手への心遣い」(84.8%)が8ポイント上回った。

5)認知症は8割以上が脳の病気だと知っている
認知症については、「脳の病気だと知っている」(84.5%)、「物忘れなど、年を取れば誰もがかかる病気だと思う」(13.6%)、「知らない」と答えたのはわずか1.9%だった。認知症を発症する時に相談する相手としては「病医院に行って医師に相談」(83.1%)する人がほとんどという結果となった。

6)高齢者専用賃貸住宅の理解度は1割程度
高専賃については、「詳しく理解している」のは9%で、9割以上が聴いたことはあるものの、まだ詳しく理解してないレベルにとどまった。

◎オリックス・リビング

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