2020年の東京五輪・パラリンピック大会を要介護者らが観戦しやすい環境を整備するため、支援活動を行っている一般社団法人「オリパラKAIGO Next Action」の学生委員会は、パラリンピック大会の注目競技の一つ、「ボッチャ」の体験を通して外出へ向けた一歩を踏み出すきっかけ作りに取り組んでいる。今年秋には、千葉県内で大会の開催も予定しており、現在、クラウドファンディングで活動資金を募っている。
人生二度目の“東京オリパラ”を生で応援したい―。そう思いながらも、「一人で外出できないから我慢するしかない」「家族や介護士に迷惑はかけられない」といった理由で、半ば諦めている要介護者らがいる現実がある。
同法人は、要介護者や障がい者の願いをかなえようと、昨年春に有志によって結成された。学生委員会は、千葉商科大の学生が中心で、千葉県内の高齢者施設の利用者と交流するなど、移動が困難な車椅子のユーザーを支援するための活動に力を入れている。
「ボッチャ」は、赤と青の持ち球を投げたり転がしたりしながら、どちらのボールをより目標球に近づけられるかを競うスポーツ。同委では、「『ボッチャ』にチャレンジしていただくことで、スポーツの楽しさを共有し、一人でも多くの方の『オリンピック・パラリンピックを生で見て応援したい』という思いを実現できるよう、お手伝いしたい」としている。