導入事例

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「プロの傾聴」が醸す、大きな安心感

帝人株式会社/帝人フロンティア株式会社
写真左から:
帝人株式会社 人事戦略部 DE&I タレントグループ 下久保由美子様
帝人フロンティア株式会社 管理本部 人事部 人事課 渡辺承美様

帝人・下久保さん:帝人では「わかるかいごBiz」を導入する前から介護の相談を受け付ける窓口はありましたし、キャリア研修で介護に関心を持つよう、働きかけてもいました。ただ、社員から受ける介護の相談は、それほど多くはなかったのです。そこで2019年、介護についてどのように感じているか、社員にアンケート調査を実施しました。この時、社員から寄せられた声で目立ったのが「介護に関する情報をできるかぎり把握しておきたいが、どのように情報を集めればよいかわからない」という悩みでした。

帝人フロンティア・渡辺さん:帝人フロンティアでも、社員への介護に関する情報提供に課題があると感じていました。また、相談を受け付ける電話窓口の対応時間が平日のみに限られていた点も課題でした。こうした悩みや課題を解決するため、2019年9月から帝人と共に「わかるかいごBiz」を導入したのです。

帝人・下久保さん:「わかるかいごBiz」を導入してよかった点は、なんといっても情報が豊富である上、定期的に情報がバージョンアップされることです。また、土曜日にも対応してもらえることや、社員だけでなくその家族が直接利用できる点もありがたいですね。プロの相談員が、愚痴のような話まで含めて、じっくり傾聴してくれる点も素晴らしい。

帝人フロンティア・渡辺さん:海外で勤務する社員にとってありがたいのは「わかるかいごBiz」が、メールでも相談を受け付けてくれる点でしょう。この点も社員に大きな安心感をもたらしています。

帝人・下久保さん:ただ、まだ、解決しきれない課題はあります。例えば、社員からの介護に関する自己開示がなかなか進まない点も、その一つです。来年4月、育児・介護休業法が改正され、職場での介護に関するコミュニケーションが、より必要になってくることを思えば、これは大きな課題といえるでしょう。この課題を解決するために、「介護はお互い様」という雰囲気や社内風土を醸成する必要があると感じていますが…。

帝人フロンティア・渡辺さん:風土醸成や雰囲気づくりというのは、なかなか難しいですね。

帝人・下久保さん:そう、難しい。例えば、40代・50代の社員向けのキャリア研修で、介護に興味を持ってくれた人を集めて、話し合う場を設けたりもしました。参加した人は、ほんとにいろいろなことを話してくれましたし、それがきっかけで「わかるかいごBiz」にアクセスしてくれた人もいます。こうした小さな取り組みを積み重ねていくことが大切なのだと思います。思いますが、実際に介護に直面している人は、そういう場にも、なかなか参加しません。

帝人フロンティア・渡辺さん:特に実際に介護に直面している人には、「1人で抱え込むのではなく、誰かに相談してほしい。同僚でも人事でも上司でもいい。誰かと話をしてほしい」ということを、いろいろな場面を通じて発信していきたいですね。具体的なアクションとしては、介護に関するセミナーに参加したり、「わかるかいごBiz」にアクセスしたりすることを勧めていきたいです。

帝人・下久保さん:当然のことですが、会社にとっては、介護に直面した人も貴重な人材です。そして、どんな世代でも、どんな立場の人でも介護に直面する可能性はあります。だからこそ、介護に直面した時には1人で抱え込んで休職したり、退職したりすることを考えるのではなく、周りの同僚や上司、「わかるかいごBiz」のプロに相談し、それぞれの家庭での「正解」を探ってほしいですね。

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