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少し前に報道であっていた、認知症高齢者が駅構内に侵入...（介護何でも相談）

少し前に報道であっていた、認知症高齢者が駅構内に侵入し列車に撥ねられた事故に於いて、JR側が遺族に対して損害賠償請求を行い、それが裁判にて認められた事についてなのですが。 実際に自分自身がケアマネージャーをしている為、特に関心が高い事故でもあったのですが、裁判所の意見としては遺族が本人の監視義務を怠ったとの理由で賠償が認められ事になりました。
この方の生活状況としては、本来は妻と二人暮らしであるが、心配した長男が自分の妻を両親の近くに住まわせ、出来るだけ両親の面倒を見てもらえるようにし、且つ長男も時間を作っては実家に通うと言う生活をしていました。
しかし当日、本人がデイサービスから帰ってきた後、妻が疲れからウトウトしてしまった間に近くを徘徊し、列車に轢かれる事故となってしまいました。
判決理由としては、「施設入所の検討や、デイサービスやヘルパーサービスの回数を増やすなどの措置を家族が怠った」として賠償が認められる事となりました。
介護に携わる者として言わせて頂くなら、経済的な面からもサービスを簡単に増やすと言う事は出来ませんし、施設も長い順番待ちが常態化しています。
この御家族については報道で観る限り、平均的な認知症高齢者家族に比べても、お手本にしたいくらいに御家族で協力されていたと思います。
それでも注意義務を怠ったと断ぜられるならば、家族内に認知症の方が居た時点で逃亡でもして強引に行政にでも任せる形にしなければ頑張り損のような形にもなりかねない事になってしまいます。
また、今回の件で疑問だったのが、JRの見解としては、いつ御本人が構内へ入ってきたかも分からなかったとの発表だった事に対して、JR側に対する構内への立ち入りを監視する義務は問われ無いのかと言う事です。
JR側に事故での損失があった事も事実だとは思いますが、JR側が全ての線路の監視が実質不可能だと言うなら、介護サービスを利用しても家族での見守りでは２４時間の監視は不可能ですし、２４時間の監視を理由にした今回の判決は不当だと思うのですが、みなさんはどう思われますでしょうか？