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わがままだった父が「ありがとう」（介護を終えての体験談）

母が他界してから6年間にわたって介護してきた義父が、この冬に旅立ちました。介護の相談をきょうだいにしても、まともに聞いてもらえず悔しい思いをしたり、認知症で大切な物を失くし警察や市役所に何度も足を運んだり、夜中に電話で呼び出されて慌ててかけつけたり、仕事中に電話が鳴るたびにビクビクしたり。本当にいろんなことがありましたが、主人や周りの方々のお蔭でなんとかやってこれました。
元気なときにはわがまま放題な父でしたが、病院生活を送るようになってからは、ずいぶんと穏やかに。何度も「ありがとう。ありがとう」と言ってくれて、嬉しかったですね。放り出すことなく介護を全うできたことに満足しています。