何年も前・・・
まだ父が亡くなって間もない頃
母がポツリと私に言ったことを思い出した
それは・・・自分が亡くなったら献体して欲しいという事
先天性股関節脱臼(両足)で健常な子供ではなかったので
母の幼い頃は身体障害者という存在はカタワ者として
差別され沢山々々虐められて育っている
その分根性も強くなっているのも仕方のないことだが・・・
どうして自分がこんな体で一生生きていかなくてはならないのか
母を生んだ祖母を恨んだこともあるようだ
母の現役時代は病院に勤務していて沢山の死を見てきている
だからこそ自分自身も医学に役に立ちたい
という思いは何年も培ってきたものだと思う
今は精神状態に波はあるものの薬を飲んでいれば
比較的接する時の恐怖感はない
毎日同じ話を聞かされるのもさすがに耳にタコ状態で・・・
話題を献体の話にちょっとを振ってみた
母が望んでいた事だったのでかなり食い付きがいい
自分の体を最期の最後で社会貢献したいという考えなのだ
そうすることでこの世の使命を果たしたいと思っているらしい
私自身複雑な想いでいっぱいなのだが・・・
これも正気な時の母の望みだとくみ取って
資料を取り寄せることにした
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