アルツハイマーの父は、毎日何回も徘徊を繰り返します。ついに切れた私は「そんなに出ていきたいなら、出ていけばいい。もう私のお父さんじゃない」と泣きながら怒鳴ると、父は「子供を忘れる親はいない。悪かった」と。その夜、父が寝たあと、元気な頃に父がしてくれたことを思い出し、親心に涙が出ました。「ごめんね」と何度も日記に書きました。そのとき父が起きてきて「今、呼んだか?」と聞くのです。「お前が呼んでる声がしたから起きてきたよ。大丈夫か?」と。病気になっても私を心配してくれるお父さん、ごめんね。
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