男性高齢者の“妻依存”鮮明に―自立に配偶者、女性は4割下回る

高齢期に自宅で自立した生活を続けるため、若いうちに結婚して配偶者を持つことが必要だと考えている高齢者は、男性は6割を超えたのに対し、女性は4割を下回り、男女で温度差があることが、NPO法人「老いの工学研究所」(大阪市)が行ったアンケート調査で分かった。

調査は3月25日―5月20日に郵送で行い、65歳から91歳までの男女263人から回答を得た。

「高齢になっても自宅で自立した生活を続けるためには、若いうちに(50-60歳代のころから)、どのような備えをしておくことが必要だと思うか」と複数回答で尋ねたところ、高齢者全体では「家事や身の回りのことが自分でできること」が97.6%で最も多く、次いで「蓄えがあること、お金を持っていること」(96.9%)、「栄養を考えた、健康的な食生活を送ること」(95.3%)などと続いた。

逆に最も少なかったのが、「結婚している。世話をする配偶者がいること」で全体の半数を下回った。これを男女別で見ると、男性は65.0%に上る一方、女性は35.6%にとどまり、男性の“妻依存”が鮮明となった。また、「子や親族との良好な関係」や「人との交流がある環境」を挙げる人の割合は女性が男性を上回り、女性の方がより人間関係を重視する傾向が見られた。

今回の調査では、介護のプロの声と比較するため、介護施設の職員64人にも調査を行った。その結果、トップは「人との交流がある環境で暮らしていること」「栄養を考えた、健康的な食生活を送ること」(いずれも95.2%)で、「結婚している。世話をする配偶者がいること」は59.7%で最も少なかった。

同法人では、「生涯、自宅で自立して暮らすことは多くの高齢者の願いだが、そのためには健康やお金だけでなく、配偶者や親族との関係、地域などでの人間関係を良好に保っておくことが重要だと、特に男性は改めて認識する必要がある」としている。

◎同法人のホームページ

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