高齢者にとって家庭内の危険な場所は?-東京都がアンケート

一人暮らしや夫婦だけで生活する高齢者は、家の中であってもリビングや玄関、廊下などでは、注意深く行動しなければならない―。そんな調査結果を東京都がまとめ、公表した。

東京都は今年1月20日から25日にかけて、東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県に住む人のうち、独居の高齢者ら(※注)に対し、家事支援や見守りを行う人にアンケート調査を実施。3000人から有効回答を得た。

※注:具体的には東京都在住の70歳以上の単身および夫婦、兄弟・姉妹などの2人暮らしの世帯

■家庭内でヒヤリ・ハットなどの経験「ある」が6割
高齢者が家庭内で転倒するなどしてけがをしたり、火事を起こしたりしてしまった「危害」の状態に陥った経験や、「危害」の状態に陥りそうになった「ヒヤリ・ハット」を経験したことがあるかないかを尋ねた質問では、40.5%の人が「危害経験がある」と回答。「ヒヤリ・ハット経験がある」と答えた人(19.8%)と合わせると、60.3%になり、都内の70歳以上の人の約6割が、家庭内でけがをしたり、けがをしそうになったりしていることが分かった。

■ヒヤリ・ハットなどが最も多く発生するのはリビング
また家庭内の場所別に「危害」や「ヒヤリ・ハット」の発生の有無を尋ねた質問では、最も多く発生していた場所は「リビング・居間」だった。次いで多かったのは、「自宅の玄関・階段・廊下」で、以下は「お風呂・脱衣所・洗面所・トイレ」「自宅の庭・ベランダ」「寝室・ベッド・寝具など」の順となった=グラフ=。


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調査では「危害」や「ヒヤリ・ハット」の経験をした人に対し、その原因となった製品などについても聞いている。

■リビングでは敷物に注意!
リビングなどで「危害」や「ヒヤリ・ハット」を経験した人が、最も多く原因として挙げたのは「敷物」(24.1%)だった。具体的な内容としては「つま先が敷物のへりに引っ掛かり、倒れかけた」「畳の上の敷物を踏み、滑って転倒した」などの声が寄せられた。「敷物」に次いで多かったのは、「床/フローリング」(14.7%)だった。

■階段や風呂場の床なども原因に
玄関や廊下、階段などで「ヒヤリ・ハット」などの原因となっていたのは、「階段」が44.3%で最も多かった。「階段から降りようとして手すりにつかまりそこない転落し、圧迫骨折した」や「最後の一段を踏み外し、尻もちをついたところ、腰の骨にひびが入った」などの事例があったという。

風呂や脱衣所などでは「風呂場の床」が原因となった事例が41.6%で最も多かった。また、寝室などでは「ベッド」が44.8%で最多となった。

この調査結果を踏まえ、東京都では、転倒などのリスクがある場所や注意点、万一の際の連絡先などを掲載した「高齢者の家庭内事故防止見守りガイド」を作成。高齢者高齢者の見守りなどを担う人に活用を呼び掛けている。

高齢者の過程内事故防止見守りガイド

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