還暦を迎え、孫を抱いても、自分を年寄りとは考えない―。60歳以上のおおよそ3人に2人が自分自身を高齢者と思っていないとする調査結果を楽天市場が公表した。
楽天市場では今年6月、孫を持つ60歳以上の人を対象にインターネット上でアンケート調査を実施。全国の男女600人(男性300人、女性300人)から有効回答を得た。
自分自身を高齢者と思うかについて尋ねた質問では、「そう思わない」が32.7%で最多となった。次いで多かった「どちらかといえば、そう思わない」(32.5%)と合わせると、自分を高齢者と思わない人は65.2%に達した。「そう思う」は14.8%、「どちらかといえばそう思う」は20.0%だった=グラフ=。
■「祝ってもらうのはうれしい」が多数派だが…
一方、敬老の日に祝われたらうれしいかどうかを尋ねた質問では、「孫から祝ってもらうのであればうれしい」が39.8%で最も多かった。次いで多かったのは「誰からでも祝ってもらえたらうれしい」(30.0%)で、約7割の人が、祝われてうれしいと感じていた。ただ、実際に祝ってもらったことがあるかどうかの問いに対しては、「ある」と答えた人は37.2%にとどまった。
■「一番大切なもの」シニア夫婦間にギャップ
今の自分にとって一番大切なものを尋ねた質問では、男性では「妻」が46.0%で最も多く、以下は「健康」(19.7%)、「自分」(15.7%)などの順となった。一方、女性で最も多かったのは「健康」(42.3%)。「夫」と答えた人は16.0%にとどまり、シニア夫婦の間でのお互いに対する意識のギャップが浮き彫りとなった。