100歳以上の高齢者が、10年前に比べて倍以上に増えたことが、15日の厚生労働省の発表で分かった。
厚労省は住民基本台帳に基づき、今月1日時点における100歳以上の高齢者の数を集計した。その結果、100歳以上の高齢者の数は昨年より2132人多い6万7824人で、過去最多となった。10年前(3万2295人)と比べると倍以上の増加となる。
6万7824人のうち、女性は5万9627人で、約9割を占めた。今年度に新たに100歳を迎える高齢者は、昨年より350人多い3万2097人だった。
100歳以上の高齢者は、老人福祉法が制定された1963年には全国で153人しかいなかったが、その後は1981年に千人を突破。さらに1998年に1万人を超えるなど、年々、増加を続けてきた。増加の背景には、医療技術の進歩や健康への関心の高まりがあると思われる。
■10万人当たりの数、最多は島根
人口10万人当たりの100歳以上の高齢者の数を都道府県別に比較したところ、最も多かったのは島根の97.54人だった。以下は鳥取(92.11人)、高知(91.26人)、鹿児島(91.20人)、佐賀(85.02人)などの順となった。一方、最も少なかったのは埼玉の32.09人だった。100歳以上の高齢者が最も多かったのは東京(5835人)だった。