日本介護食品協議会は、このほど、日常の食事から介護食まで食べやすさに配慮した「ユニバーサルデザインフード(UDF)」の2016年の生産統計を発表した。生産量は 1万9,285トン、生産額は225億7,500万円で前年対比はそれぞれ 120.4%、112.3%と大きく増加し、2桁増は、生産量は2010年より7年連続、生産額は2005年以降12年連続となる。
区分別にみると、「区分1(容易にかめる)」の前年対比が生産数量128.0%、生産額120.1% 、「区分 2(歯ぐきでつぶせる)」の前年対比が生産数量134.0%、生産額111.6%で、増加が顕著だった。構成比でも2013 年と比較すると、「 区分1」が20.8%から31.4%、「区分2」が11.6%から14.0%に増加。「区分3」が49.4%から40.6%、「区分4」が18.2%から14.0%に減少するなど、区分 1・2の割合が増加している。
タイプ別では、「乾燥タイプ」(とろみ調整食品や加水して成型する粉末製品を含む)が 前年対比で生産量が112.7%、生産額が107.0%。施設や病院給食等で利用される業務用が多い「冷 凍タイプ」が、 前年対比で生産量127.6%、生産額119.1%。レトルト製品やカップゼリー製品が主の「常温タイプ」が、 前年対比で生産量115.3%、生産額109.9%となった。
同協議会は、6月27日に、7月11日を「UDFの日」に制定したことを発表。UDFの需要が高まる中、さらなる周知を図っていく。
◎日本介護食品協議会 プレスリリース
「ユニバーサルデザインフード」引き続き好調に推移(6月1日)
7月11日 「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」制定(6月27日)