メディカ出版から本日、「地域づくりのトップランナー10の実践 多職種連携から統合へ向かう地域包括ケア」(介護ライター 宮下公美子著)が刊行された。
介護が必要になってもできるだけ長く住み慣れた地域で暮らし続けるための「地域包括ケア」が全国各地で進められている。地域づくりは専門職だけで進められるものではなく、さまざまな担い手が連携し、それぞれの立場から力をまとめ、作り上げていくことが必要とされている。著者はそこに注目し、地域づくりのトップランナーたちの声を集めた。
本著は2章で構成されており、第1章ではまず、「なぜ今、さまざまな担い手による地域づくりが必要とされているのか」について、国内各地の「地域づくり」に詳しい堀田聰子氏にインタビューを行っている。氏は慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授として活躍中だ。
2章では、地域包括ケア時代の先進的地域づくり実践例として、福祉や高齢者介護の分野で積極的な地域づくりを行っている10組の法人、団体を紹介。住民を巻き込み、つながる仕組みづくりに成功した専門職集団や、事業所のノウハウを一挙に公開している。写真を多く掲載し、イメージしやすい内容となっている。
介護、医療、行政、住民等それぞれの立場から地域づくりを考えるためのヒントを与えてくれる1冊となるだろう。価格は2,200円(税別)。
◎株式会社メディカ出版
http://www.medica.co.jp/catalog/book/6768?e_flg=0