骨粗鬆症や関節リウマチ 骨疾患の診断や治療を前進させる研究成果―東京都

高齢者に多く、日常生活動作の低下や、要介護状態につながるおそれがある骨粗鬆症や関節リウマチ。4月24日、これらの骨疾患の診断や治療の前進につながる研究成果が発表された。

東京都医学総合研究所・脂質代謝プロジェクトの入江敦主任研究員らは、骨の新陳代謝に関わる破骨細胞融合機構を発見した。
破骨細胞は、骨を溶かす働きをもち、骨の新陳代謝や体内のカルシウム供給に関わる細胞で、人間の健康維持に不可欠だ。一方で、体内で破骨細胞の働きが強くなり過ぎると、骨の量が減って骨粗鬆症になる。また、関節リウマチにおいても、破骨細胞が活性化されて骨が壊される。
破骨細胞は、骨の血管に存在する骨髄細胞という種類の細胞が、未成熟な前駆細胞を経て、成熟した破骨細胞に姿を変えることにより生まれる。この破骨細胞分化の最終段階で、2つの前駆破骨細胞の細胞膜同士が融合し、2つの細胞が合体した1つの新しい細胞になる。そして、融合した前駆細胞は、さらに別の前駆細胞と細胞融合を繰り返して巨大な成熟破骨細胞となり、効率よく骨を溶かすことができるようになる。このように、成熟破骨細胞が出来上がるために細胞融合は重要な過程であるにもかかわらず、破骨細胞融合の仕組みはほとんどわかっていなかった。

研究チームは、破骨細胞が融合する仕組みに関する研究を進め、細胞膜を構成するリン脂質が破骨細胞分化融合時に量的・質的に大きく変化することにより、破骨細胞融合を制御していることを明らかにした。この成果は、骨の研究分野に新しい学術的理解をもたらすとともに、将来的には骨粗鬆症といった骨関連疾患の治療法の開発に新しい可能性を拓くという。

◎東京都 報道発表
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/04/25/02.html

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