三重県は、9月21日付で、医療法人社団山虎会が運営する、通所リハビリテーション事業所「医療法人社団山虎会 イセ虎の門クリニック」の指定を取り消すと発表した。
県によると、同事業所は、2009年5月〜2009年8月の期間、実際には行っていない通所リハビリサービスを、あたかも提供したかのように虚偽の記録を作成し、介護報酬を不正に請求していた。また、算定要件として月8回以上の通所が必要な「リハビリテーションマネジメント加算」についても、要件を満たしているように諸記録を装い、介護報酬を不正に請求していた。
さらに、2008年2月〜2010年1月までの期間、居宅サービス計画に位置付けられた所要時間のサービスを提供していなかったにもかかわらず、介護報酬を減額することなく不正に請求していた。
不正請求額は、423万8,143円にのぼり、保険者である津市、四日市市、松阪市が、課徴金を含めた593万3,400円の返還を求めていく。
今回処分を受けた医療法人社団山虎会は、今後5年間、指定居宅サービスを行うことができない。なお、今回処分を受けた通所リハビリテーション事業所は、2010年7月から介護保険事業を休止しているため、利用者への影響は出ていない。
【事業所概要】
法人名:医療法人社団山虎会(さんとらかい)
法人所在地:東京都新宿区市谷田町1-1-3
事業者名:医療法人社団山虎会 イセ虎の門クリニック
所在地:津市西丸之内25-33
サービス種類:指定通所リハビリテーション
指定年月日:2008年2月1日
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