理想と思われる介護に世代間の格差あり――社会保障を支える世代に関する意識調査

厚生労働省は、8月30日、「平成22年社会保障を支える世代に関する意識等調査」の結果を発表した。

同調査は、社会保障を支える世代の就業状況や子育て、親への支援の状況の実態を把握するとともに、理想の働き方や社会保障に係わる負担のあり方についての意識を調査し、政策の基礎資料とすることを目的にしている。対象は20歳以上65歳未満の世帯員で、7,973人中、7,413人から回答が寄せられている。

そのうち、介護について、「両親に対して手助けや見守りをしている」場合の詳細結果を紹介する。

【両親の手助けや見守りの状況】⇒実施している半数以上は、要支援・要介護の場合
現在、両親に対して手助けや見守りをしているか否かを聞いたところ、どの年代でも「していない」が最も多く、50歳以上では「母親のみしている」が11.9%となっている。


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「手助けや見守りをしている」人の要介護度の内訳では、半数以上が要支援、要介護に該当し、そのうち、最も多いのが要支援2で、父親17.3%、母親15.1%だった。残りは二次予防の対象者が1.6%、非該当が約30%、不明が約10%となっている。

【利用した介護等サービス】⇒通所介護が最多
手助けや見守りをしている両親が、二次予防の対象者か、要支援、要介護である場合、これまで利用したサービスは、「通所介護」41.2%で最も多く、次いで「訪問介護」26%、「通所リハビリテーション」14.8%となっている。

【手助けや見守りを行うに当たり負担と感じること】⇒「ストレスや精神的負担が大きい」
両親の手助けや見守りをしていると答えた人に介護への負担を聞いたところ、男女とも年齢が上がるにつれて「ストレスや精神的負担が大きい」と答えている。

【理想と思われる親への介護】⇒世代間で格差
理想と思われる介護については、20歳代、30歳代では「子どもが親の世話をする」が、40歳代、50〜64歳では「自宅でホームヘルパー等を利用して世話をする」が最も多くなっていて、世代間に格差が見られた。

【両親との経済的な支援関係】⇒親への仕送りは「必要としていない」が最多
両親との経済的な支援関係については、どの年齢階層においても、「あなた、または、あなたの配偶者の親の間に仕送りはない」が最も多くなっている。その理由については、どの年齢階級においても「仕送りを必要としていない、または、必要とされていない」が最も多かった。

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