お盆休みは、親の生活を観察するチャンス
夏本番がやってきました。今年の長期休暇はどんなふうに過ごしますか?
しばらく帰省していないという人は、今年はぜひ実家で数日過ごしてみてはいかがでしょうか。電話だけではわからない、普段の親の様子を観察するよい機会になります。今後のことについて、親や兄弟姉妹とじっくり話し合ってもよいでしょう。
「親のこれから」を考えるのは、決して楽しいことではありません。
しかし、いざという時に途方に暮れることがないように、親のいまの生活の様子を知っておくことは、とても大切なことなのです。
脱水症・熱中症対策を忘れずに
帰省した際は、脱水症・熱中症対策ができているかチェックをしてみてください。「電気代がもったいない」と言ってエアコンをつけなかったり、「トイレが近くなるから」と水分を控えたりしていると、脱水症や熱中症になるおそれがあります。
家の中にいても、脱水症や熱中症は起こり得ます。加齢により感覚機能が鈍ってくると、本人も気づかないうちに体調を崩すこともあります。
特に高齢者の場合は、重症化しやすいため、未然に防ぐことが大切。生活環境を整えてあげたり、水分摂取を勧めたりして、夏を元気に乗り切ってもらいましょう。
「脱水症」「熱中症」とは、どういう状態のこと?
「脱水症」とは、からだから水分と電解質が失われた状態のこと。摂取する水分量が極端に少なかったり、大量の汗をかいているのに水のみ補充し、電解質が欠乏することなどで起こります。
水やお茶では電解質は補えないので、スポーツドリンクや経口補水液など、電解質を含む飲み物も冷蔵庫にストックしておくことをおすすめします。
「熱中症」は、高温多湿な環境にからだが適応できないために生じる、様々な症状のこと。からだに熱がこもることで、めまいやほてり、手足のつり、頭痛などの症状をきたします。重症化すれば、意識障害なども起こり、大変危険です。
家の中でも油断は禁物。室内の空調を適度に保ちつつ、水分をしっかりとるようにお伝えしてください。
熱中症対策におすすめのグッズ
コラム ~熱中症による救急搬送、半数が高齢者~
消防庁の調べによると、2015年5月~9月に熱中症で救急搬送された人の数は、5万5,852人でした。そのうち、65歳以上の高齢者の搬送は2万8,016人。全体の50.2%を占めています。高齢者がいかに熱中症で体調を崩しやすいかがわかります。
今年の夏は、例年よりも暑くなると言われています。ご本人に予防を意識した生活を送ってもらうとともに、周囲の人もぜひいつも以上に気にかけるようにしてください。