ケアプランの作成にAI(人工知能)を活用した研究を進めるベンチャー企業「シーディーアイ」(東京都中央区)は11日から、愛知県豊橋市のケアマネジャー45人による大規模な実証研究をスタートさせた。
参加するケアマネは、利用者から事前に同意を得た上で、同社が開発した「CDI Platform MAIA(マイア)」を使ってケアプランを作成し、その後の利用者の状態の変化などを同社が分析する。期間は来年3月末までの約9カ月で、対象となる利用者は約600人を予定している。
同社は昨年11月からの約3カ月間、ケアプランの作成にAIを活用した日本初の実証研究を豊橋市で実施。参加した33人のケアマネは、AIが提案した介護サービスの組み合わせを参考に、利用者71人分のケアプランを作成した。
今年度の実証研究は、期間と対象者でいずれも昨年度を大きく上回る。また前回は、参加したケアマネにアンケート調査を行い、ユーザー側の反応を調べたが、今回は利用者の状態を定期的に確認し、AIによるケアプランの効果を分析するとしている。