地方では住居の鍵をかけないお住まいも多いことがあります。
私の実家も例外ではなく、そこまで施錠に意識は高くありません。
しかし、それが小さな事件を起こしてしまうのです。
私の両親は簡単な畑仕事をしており、収穫するものといえば
「ネギ、じゃがいも、大根」その他もろもろ。施錠のない倉庫に野菜を蓄えています。
ある日、野菜達を倉庫に取りにいくと違和感が。
「数が減っている・・・?」
少し年もとってきたし、勘違いだろうと両親は慰め合っていましたが、次の日も
「配置が少し変わっている・・?」
鈍感な両親でもこれには気持ち悪く思い、
確かめるために罠を仕掛けることにしました。
ネギの束を藁で巻き、変化があるか観察しようというのです。
すると数日後、1本だけ抜き取られたネギの束があり、
「野菜泥棒?!」と確信に迫りました。
「笑い話かもしれないのですが・・」と少し遠慮気味に
駐在所に連絡を入れると、翌日、鑑識と事情聴取に警察が訪問。
母も「人生で初めて指紋をとられた。(笑)」
野菜を盗られただけなのに、と間抜けさも感じながら話していました。
監視カメラを倉庫にセットし、観察開始です。
数日すると、またもや野菜が盗まれています。
監視カメラを確認した警察より
「ご家族でない方が映っていました。」とのこと。
その後、「ご近所の○○が捕まった。」と両親に連絡があったそうです。
野菜と、信用していた気持ちを失い、ちょっとした傷心状態です。
まだまだ施錠をしていないお住まいもあり、
どんな事件に発展するか分からないものです。
野菜を外に置いておかなければこんなことにならなかったのになぁ。と両親も話します。
施錠は大切だと。改めて痛感する出来事でした。