今年はゴールデンウィークの天気にも恵まれ、多少暑い日もありましたが気持ちの良い「五月晴れ」が続いています。
この「五月晴れ」という言葉、もともとは旧暦の5月(現在の6月)に使われており、「梅雨の合間の晴天」といった意味が正しいようです。徐々に誤った使い方になり、今では「新暦の5月の晴れ」が一般的になっています。ある辞書にも第一に「さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。」と書いてあり、二番目に「5月の空の晴れわたること。また、その晴れわたった空。」と記載されています。「さみだれ」も「五月雨」と書き実際は梅雨のことのようですよ。
この梅雨ですが、この時期に注意しなければならないことが幾つかあります。
まずは体調管理。梅雨は低気圧が発達しやすいので、だるさを感じ、動きが鈍くなってしまいます。気温も低くなりがちですので、体温を高めにしておくというのが重要です。寒いと感じた時には上に一枚上着を着るようにしましょう。また、ゆっくりと時間をかけて入浴することも重要ですし、眠るときも温かくしてやすむ工夫をしましょう。
次に注意したいのが食中毒。梅雨時は細菌の繁殖が活発になる時期で、食中毒が非常に発生しやすくなります。O-157、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌などの細菌類が食中毒を発生させる原因です。対策としては、しっかりと手洗い、除菌をするということ。「帰ったらしっかり手洗い」は冬場だけでなく、1年を通じて行うことが必要です。また、食べるものはしっかり加熱処理することも重要となります。当然ですが、食事が上手く摂れなくなれば、体調はますます悪化の一途をたどります。
また、カビやダニにも注意しましょう。カビやダニは湿気の多い環境を好むので、梅雨は繁殖しやすい時期、気管支炎や肺炎などの原因にもなります。天気が悪いからといって洗濯物を部屋干ししない、エアコンをうまく利用し除湿する、こまめに換気を行うなど工夫しましょう。
今年の梅雨入りは、6月の5日~12日頃、梅雨明けは7月20日前後との予報もあり、1か月半もの長丁場です。何かと鬱陶しい梅雨の時期、「ストレス社会」のブログを書いた時にも触れましたが、「6月病」の原因にもなりますので、しっかりとした梅雨対策、体調管理が重要です。ただこの梅雨時、楽しいことがなかなか見当たりませんが、皆様自分なりの「梅雨対策」見つけて、うまく乗り越えてくださいね。