皆様、こんにちは。
日々、コミュニケーションの面白さに悶絶していますが、昨日は患者様が痺れた足指を触られた反応で「なんじゃらほい!」と叫ばれて、それをきっかけに、いろいろな方言情報を交換しました。(「なんじゃらほい」とは、長野県に古くから伝わる民謡「木曽節」に、「木曽の御嶽さんはなんじゃらほい・・」という一節があり、「何のことか」「何だろう」という意味です。因みにこの患者様は岐阜県出身です)
私は北海道の大自然の中で育ったので、やんごとない言葉づかいには慣れておりませんが、函館南部地域の漁師さんに「『あぐど』って知ってっか?」と言われ、まったくの未知の言葉でしたので、「悪の戸!」とか「灰汁が出たど~と教えること!」など答えました。
それが「足の踵(かかと)だ」と教えられて衝撃を受けた記憶があります。何の語源でかかとがアグドになり得るのか不思議でならず、調べたところ、東北地方の「あるくところ」がなまったものと載っていました。
そのほか「ひざ」を「ひんじゃかんぶ」と言ったりするので、「“ヒザ”なら二文字発すれば終了なのに、わざわざ長く“ヒンジャカンブ”という意味は?」とか突っ込んで、面倒がられた記憶があります。ヒンジャカンブの方がリズム感が楽しく、言いやすいとも思いました。
言葉を使ってコミュニケーションができる人間ゆえに、会話の失敗はよく聞きますが、言い過ぎても無口すぎても、それを補って余りあるのが笑顔かなと思います。へらへら笑うのとは違う、その人それぞれの味わい深い笑顔に勝る効力はなし。
お葬式中でも、子どもたちにすると「従弟たちがいっぱいいて楽しい!」といったイベントになり、笑顔や笑い声が見える。すると大人たちも和みます。故人のエピソード話も優しい内容に傾くようです。
まん丸まろやかなお月様や、天晴なお日様、咲き誇る花々や一面に広がる海や空、山々など、すべて表現としては「破顔一笑」(顔をほころばせてにっこり笑うこと)につながるイメージですね。だから胸もすき(心晴れやか、痛快)、つられて笑うのかもしれません。
葬式の話は実体験で、小学生の時に亡くなった祖父の葬儀会場(地域のお寺)で、従弟たち10人と「笑い袋」と戦う遊びをしました。「あの笑いにつられないで、ずっと怒っていよう。一番長く怒っていられた人がお菓子を多くもらえる」なんてゲームで(子どもはなんでもゲームにしますね)、私は5秒で落ち、私の妹が一番つられずに終了しました。そもそもお寺に笑い袋が何故あったのか記憶が定かではありませんが、笑い袋の威力は未だに越えられません。
関東の梅雨の湿気に発狂していましたが、今年は「笑い袋」を購入して心身と室内環境への好影響を実験してみます。また、笑い袋にも強靭な無反応を示せた妹の娘に、今度笑い袋をプレゼントしてあげようと思います。