介護の専門家に相談できる

介護施設アレコレ

　日々、様々なご相談をいただく中で、とりわけ多くいただくのが介護施設の入居に関するご相談です。
　例えば、「お父様の退院が近くなってきたが、退院後入居できる施設はどんなところがあるだろうか？」という、お急ぎで動かれている方、「お母様が、今は一人暮らしをしているが、今後が心配なので。」という、介護準備を始められたばかりの方など、介護施設を探されるきっかけは、各ご家庭それぞれのご事情があります。

　一口に介護施設と言っても、「特別養護老人ホーム」や「介護老人保健施設」といった公的な施設から、主に民間企業が運営する「有料老人ホーム」や賃貸住宅の「サービス付き高齢者向け住宅」、認知症の症状のある方が家庭的な環境の中で共同生活を送る「グループホーム」など、様々な種類があります。
　その方の、お身体の状況やご家庭での介護状況などを踏まえ、どのような介護施設が相応しいのか検討しなくてはなりません。

　以前に、仕事の関係で、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を見学したことがありました。
　広いラウンジが設けられ、面会に来られたご家族様とゆっくり過ごすことができそうなところ、お部屋は特別広くはないけれど、窓からとても見晴らしの良い景色が見えるところ、或いは、広い機能訓練室で、大勢の入居者様が賑やかにレクリエーションを楽しまれているところなど、同じ有料老人ホームでも施設それぞれに特徴があり、雰囲気も全く異なりました。
　また、サービス付き高齢者向け住宅では、日当たりの良いリビングで、入居者様お一人お一人が、思い思いのことをしながら過ごされている姿が印象的でした。

　数ある介護施設の中から、その方に合ったところを決めるのは、本当に難しいことです。「百聞は一見に如かず」と言います。まずは、見学に行って雰囲気を実感してみることが、介護施設を決める際のポイントといえるでしょう。