先週末、息子が発熱しのどの痛みを訴えました。高校3年生の期末考査初日です。いろいろな意味で本人にとって大切な考査なのですが、かかってしまったものは仕方ありません。 日曜日に、自治体で行っている休日診療へ行ってきました。
問診で、金曜日からのどが痛くなり、土曜日の午後から熱が出ていること。食欲はあり、今のところそれ以外に症状はみられていないことを伝えました。 先生より、「溶連菌の検査をさせてください」と指示があり、長い綿棒でのどの組織をとりました。検査キットがあり、10分程度で感染しているかどうかの結果がわかるとのこと。 いったん待合室に戻り、息子と結果を待ちました。
しばらくして、名前が呼ばれ診察室へ入ると、検査キットを見せてくださり、溶連菌は陰性でした。 先生より、「溶連菌感染症の場合は、抗生剤が効くので処方しますが、陰性なのでウイルス性の風邪です。ウイルスには抗生剤は効かないので、解熱剤やのどの痛みを抑える薬を処方します。休養すると、3日程度でよくなりますよ。」と、説明がありました。
抗生剤の乱用による、耐性菌の出現が問題になっていることはニュースで見聞きしており、私自身も気になっていました。その場で検査をし、必要なお薬を処方してもらえたことでほっとしました。 ウイルス性の風邪には抗生剤は効かない。自宅に抗生剤が余っていて自己判断で服用する人もいると聞いたことがありますが、数回で症状が落ち着き服用を止めると、細菌が耐性をもつことにつながります。実際、殆どの抗生剤(抗生物質)が効かない細菌もあります。抵抗力の弱っている人が集団感染してしまうこともあるので、注意が必要です。
「ウイルス性の風邪は、しっかり休んで自身の免疫力で治りますよ。」先生の言葉通り最小限のお薬で、息子は回復しました。