介護人材の能力を段位で評価する「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」(介護プロ段位制)の実施機関であるシルバーサービス振興会は、その認定者数が5000人を突破したと発表した。
同振興会によると、今年3月の段階での認定者の総数は5288人に達した。
5285人のサービス別の内訳では、特別養護老人ホームが1324人で最多。次いで多いのは介護老人保健施設の1320人で、以下はデイサービス(647人)、訪問介護(644人)、特定施設入居者生活介護(280人)、グループホーム(272人)、通所リハビリテーション(152人)、小規模多機能型居宅介護(119人)、短期入所生活介護(108人)、認知症対応型通所介護(72人)などの順となった。居宅介護支援事業所では9人が認定されている。
レベル別の内訳は、基本的な知識・技術を活用し、決められた手順などに従って、基本的な介護を実践できる「2-1」が1885人、一定の範囲で利用者ニーズや、状況の変化を把握・判断し、それに応じた介護を実践できる「2-2」が1496人、利用者の状態像に応じた介護や他職種と連携するための幅広い領域の知識・技術を習得している「3」が1109人、チーム内でのリーダーシップをとることができ、部下に対する指示・指導もできる「4」が772人など。
介護プロ段位制の認定は、2013年度に始まった。16年度以降は毎年1000人以上の認定者を輩出しており、昨年度には1285人が認定された。今年度の認定者について、同振興会では約2000人を想定している。