厚生労働省は、介護保険施設などでの感染症対策マニュアルを改訂し、介護保険最新情報として周知した。
高齢者が集団生活する介護保険施設では、感染症が拡大しやすい。そのため、感染症対策マニュアルでは、「感染対策の基礎知識」「感染管理体制の在り方」「感染症発生時の対応」についてとりまとめている。
「感染対策の基礎知識」では、「病原体(感染源)の排除」と「感染経路の遮断」「宿主抵抗力の向上」が、対策の柱と指摘。それぞれの基本を紹介している。
このうち、「感染経路の遮断」については、病原体を持ち込まないことや持ち出さないこと、病原体を広げないことへの配慮が必要と指摘。その上で、▽手洗いの徹底▽血液、体液、排泄物などを扱う時は、手袋を着用するとともに、マスクやエプロン・ガウンの着用についても検討・実践する▽感染症に罹患した場合には休むことができる職場環境を実現する―ことなどが必要とした。