介護に対してどのようなイメージがあるでしょうか。 超高齢社会で介護が身近に感じることも多くなってきたような気がします。
一番切ないのは、おばあちゃんが「私が居なくなったらいいのにね。」と言うとき。 家族だから、そこにイライラしてケンカになるのだそうです。
30代の私の友人は80代のおばあちゃんの孫介護をしています。 排泄のコントロールが難しく、トイレ・お風呂場の掃除、汚れ物の洗濯、通院の付き添いその他のおばあちゃんに関わる全てのこと。 それがいつ終わるが始まるか分からない中で一緒に生活しています。
家族にそんなこと言ってほしくないから、介護をして大事にしていると分かってほしいのに、大変さの中だと、そんな気持ちは忘れかけてしまう。本当にいなくなってほしい。絶対言っちゃいけないことだけど。と涙ながらに話してくれたこともありました。
私は介護の仕事を10年以上していますが、まだ自身の家族の介護を経験したことがありません。介護が必要になったらああしてこうして。と頭ではイメージできることはあっても、 その時に気持ちのコントロールなんて、到底できないと感じることも多いです。 考えられるサービスを利用しても、気持ちのフォローまでは中々都合よく受けられません。どうしたらよいのか。友人から話を聞いたとき、考えても結局答えはありませんでした。
唯一、私でも力になれそうな事は 「聞いてくれるだけで一時でも気持ちが軽くなればまた頑張れる。」の友人の言葉。 「解決」は確かに魅力的だけど、それよりも今日明日と介護に向き合えていけるようになりたい。と現実を受け止めて前に進んでいる彼女に、ただ頭が下がります。
「聞いてくれるだけ。」 友人や現在の職務を通じて介護と向き合っていくサポートの一つなんだとより大きく 痛感しています。 日本中で介護をしている人全ての方を支えたい。なんてかっこいいことは言えません。 ですが、これからも仕事を通して、 少しでも超高齢化社会に貢献していけたらと思っています。 ありがとうございました。