私は、毎日3~4杯ほどコーヒーを飲みます。以前、コーヒーメーカーで淹れていたこともありますがここ十数年は1杯ずつ淹れることのできるコーヒーバッグを愛用していました。気軽に簡単に必要な分だけ淹れることができるので、この先もコーヒーはこのタイプでいいやと思っていました。
ところが、先日わけあって全自動(ミル付き)コーヒーメーカーを購入しました。 数年間単身赴任をしていた夫が、赴任先では全自動コーヒーメーカーで毎日コーヒーを淹れる習慣ができており、単身赴任が終了し自宅へ戻ってきてもやはりコーヒーメーカーでコーヒーを淹れたいとのこと。一緒に家電量販店へ買いに行きました。
私はこれまで、コーヒーバッグで楽々1杯分淹れていたので、自宅で豆を轢くところから淹れるコーヒーを、実はすこしめんどくさいと思ってしまっていました。
コーヒーメーカーを買った日、主人が取扱説明書を読みながらコーヒー豆とお水をセットし、コーヒーを淹れてくれました。コーヒー豆をミルで轢く音。ドリップする水の音。そしてあのコーヒーの香りが部屋に漂います。いつもの部屋が、リラックスできるような心地よい空間に感じられました。買う前は、「コーヒーメーカーいるかな?!」と思っていた私ですが、その日から「やっぱり買ってよかった!」と思いました。
コーヒーの香りは、気持ちをリラックスさせてくれます。また、リラックス効果だけではなく、コーヒーの種類によっては集中力を高めるものもあるようです。焙煎の深さによっても気分を落ち着けたり、集中力を高めたりと効果が変わるようです。
私は、効果についてはあまり気にしていませんが、とにかく香りに癒されるところが気に入っています。
グループホームで働いていたときにも、時折コーヒーメーカーでコーヒーを淹れて入居者の方に召し上がっていただくことがありました。一緒にコーヒーの粉をセットしたり、淹れる時間を話しながら過ごす時、ゆったりした時間が流れ穏やかな表情がみられたことを思い出します。少しの手間をかけることで得られる癒しの時間はとても貴重なのです。
単身赴任をしていた夫が持って帰ってきた文化ですが、ひさしぶりに一緒に生活をする中でも「コーヒーを淹れること」が夫婦関係に役立つと感じています。夫がコーヒーを淹れてくれる時には感謝の気持ちを伝え、ちょっとした会話のきっかけにもなっています。 しばらくは、コーヒーメーカーに感謝する毎日が続きそうです。